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第16代知事は水力発電を計画しその結果高知県は四国一の工業県になった。
宗像政知事

甫喜ヶ峰疎水でも、いわゆる北山からの落差は相当なも
ので、水力発電には最適であった。当時の一六代宗像政知
事はいち早くこれに着目し、四年足らずの任期中に疎水水
利権の買収と県営水力発電所の建設を企画し、明治四二年
(一九○九)一月、県営平山発電所が完成、二○○○馬力
の電力供給を開始した。当時、県営の水力発電所建設は全
国でも画期的なもので、「昔から水で火(灯)をともした
ためしがないのに、これに県費を注ぎこむとは知事の見識
を疑う」と県議会のこぞっての反対に、西南戦争では西郷
軍に加担して生死の境をさまよったという熊本・宗像神社
大宮司の前歴の宗像知事はひるむことなく、明治三九年に
水利組合に対する三万五千円の買収費、それをはるかに上
廻る建設費の予算を通して着工したという(土佐山田町史)。
結果は疏水を通して発電機を廻す水量に一滴の損失もなく、
まさに一挙両得の利益はすでにびわ湖疏水で実証ずみ。宗
像知事の卓見と勇断に関係者は舌を巻いたというが、京都
の北垣知事か坂本理事に研究すればすぐ分かることではあっ
た。 以上 土佐史談229号 京都市のびわ湖疏水と高知人脈
橋田稔氏著 より

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